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 歩こう会 日記
※動植物の名前など、間違い・勘違い等があることがあります。お気付きの点がございま したらご連絡ください。
2008の歩こう会日記
2007の歩こう会日記

〜2006の歩こう会日記はこちら から

水筒、帽子、長袖、長ズボンは基本です。
7月25日(土)晴れ

まだ梅雨空けではないそうだがとりあえずは晴れ。
雨上がりの日差しは容赦ない。一刻も早く木々の影に入りたい。相生口ではコナラとヌルデが花をつけていた。
いつもの竹林を入るが 妙に明るい。 森の真ん中は切り開かれて日光がかなり入って来ているので
あのしっとりした森のひんやりと湿った感じがかなり失われている。
相生口からの道路工事はあと少しで森の真ん中に差しかかろうとしている。
森と工事現場の間の緑色のネットのフェンスの前にミズヒキが健気に立ちはだかって精いっぱいの抗議をしているかのようだ。

ヤブ蚊もやたらに多く、森の中もそんなに涼しくはない。
蛍のステージまでにカシノナガキクイムシが入って枯れたコナラが数本。今や変わり果てた天蓋が無くなったステージは、大きな木は伐採されて日光が直接地面 を照 らし、ハルジオンやツクシハギ、ヨウシュヤマゴボウ、メマツヨイグサが花をつけていた。



暑くて立ち止まってはいられない。

鳥の声も聞こえない。暑さで聞く余裕がなかったのかもしれない。
足を止めることもなくそそくさと展望台を目指す。
アオハダの実はまだ青いものが多いが展望台近くは赤くなっているものもあった。
ソヨゴの緑色の実は、下にたれさがった華奢な軸の先で数個が揺れて涼しげである。
シャシャンボは、透明感のある青緑色のかっちりした小さな実がびっしりついていた。



展望台には上がらずそのままトンボ池に降りる。 無意識に水辺を求めていたのかもしれない。
池の手前にカラスビシャクがヘビがかま首をもたげ長い舌をヒョロリと出したような姿で数本。
トンボ池は 結構水が溜まっていて 池の体裁を保っていた。もっとも梅雨の最中だから
この時期ぐらいは水がないと池とは言えないが。

いつもの乏しい水量から、期待はしていなかった分 なんとなく嬉しくて暑さを忘れ 癒されたのも事実である。
トンボ池の滞在時間はこの日のどのポイントより長かった。

オオシオカラトンボが池の上を飛び回り、時に帽子の上で羽を休めたり、水草の間からはなんとトノサマガエルが
緑と茶色のくっきりした縞模様を半身水にしずめたまま、つぶらな瞳でこちらを見つめていたり、ヘラオモダカが白い可憐な花で小さな池を彩り
その葉影でヤゴが脱皮した抜け殻がイナバウアーの形で残されている。
こんなささやかな水辺でも水があるために他と全く違う生物の有り様なのだなあと感心する。



ヒヨドリジョウゴの白い花やカラスウリのつぼみを楽しみながら いつもの梅林のコナラの木の下で観察。
オオバコ、ハルジオン、マメグンバイナズナ、 カヤツリグサ、イヌビユがそれぞれが地味ながらも花をつけていた。オオバコの茎で、思い出せない位昔に やった草相撲をやってみた。

うっかり半袖で参加したF氏は 蚊に大人気で 常に数匹をひき連れながら観察を続けるはめになった。

自分も水筒を忘れたため、かなり脱水症状。
夏の散策は水筒、帽子、長袖、長ズボンは基本だと思い知った7月の歩こう会だった。Y.I


久 しぶりの日記です。
2月28日 晴れ 参加者12名

久しぶりの歩こう会日記です。歩こう会は毎月第四土曜日の9時から少し形は変わって前半は定点観察をして
森の変化を見守っていこうということで、手探りではありますが続いています。

竹やぶを抜けたすぐのヒメカンアオイが地味ながらも完璧な形に花をつけていた。
道路予定地に沿って少し行き古井戸のあたりで北に上がり途中気まぐれに今まで通ったことのない
斜面途中から西へ低木をかきわけて入り込んでみた。多分木が切られて入り込みやすくなっていたのだろう。




こんなによく入っている森でもはじめて入る場所は新鮮ではあり、日の光があたたかくふりそそぎ、春の訪れが
少し心地良かった。木が切られていたのに複雑な気分だ。

今回、特筆すべきは二点。
一つは展望台(今回は立寄ってはいない)と梅林の間の木立の中でメジロを
観察中に上空を悠然と旋回するオオタカの姿が見られたことだ。
かなり高度があったので野鳥に詳しいTさんでも雌雄の区別はつかないということだった。




もう一つは 梅林では梅は盛りを過ぎつつあったが、その下にオオイヌノフグリ、ミチタネツケバナ、ホトケノザなどが咲き出している。定点観察をはじめたの で、今まで気がつかなかった小さなタチイヌノフグリなどを発見し、今までに無かった楽しさが出てきた。Y.I